2023.03.12
水場は参道入口とは反対側にある
「那古寺 閼伽井」の読みは「なごじ あかい」です。
水場は青い看板のある階段ではなく、この階段の100mくらい左手にある階段を登ります。階段下に「願い石」があります。
ポンプが設置されており、すぐに水が出る
私が行った時に、寄り合いがあって地元の方が楽しそうに話をしていました。気軽に寄り合いができる場所が神社というのはなかなか良いですね。
井戸の水は飲めるかどうか聞いたら「喉乾いてるの?お茶飲んで行きなさい」と麦茶を振る舞ってくれました。
麦茶をいただきながらお話を伺うと「(井戸の水は)ちょっと飲むくらいなら問題ない」「観音堂に供えるのに使っている」「遠くから水汲みに来る人もいる」とのこと。
ポンプを操作すると水が勢い良く出てきて、私はその場で飲みました。
帰ってからネットで調べてみると、以前は飲用不適の旨が記載された看板があったようですが、現在はありません。
水質が改善したのかどうかは不明です。気になる方は煮沸するか浄水器の利用をオススメします。
現地に由来書きがありましたので、全文書き起こしておきます。
そもそもこの井戸は、あか井と称し仏様にお供へする浄水をあかとゆう、その井戸をあか井と称する。
現地の看板より
当地に観音堂が再建された時、伊勢屋甚右工門(伊勢屋金物店)が伊豆石を運び、井戸に石組して宝暦十一年 つるべで水を汲み観音堂へ奉納した。
境内には、水神の弁財天が祭られている安房路を巡る旅人は、この霊水で渇きをいやし喉を潤したものである。信者は遠方よりこの霊験あらたかな万病に効くあか井の水を汲みに、参詣する。
この下の部落を赤井下といい、那古寺本坊前の部落、寺町と合わせて寺赤町内会と称し門前町として観音様に貢献している。
寺赤町内会
私は「閼伽井」は固有名詞だと思っていたのですが、寺院や墓地にある井戸を指す普通名詞だそうです。
那古寺
創建は717年と伝えられる古刹です。境内はきれいに整備されており、高台にあるため境内からの眺めがとても良いです。詳細は公式ホームページでどうぞ。
本坊脇には館山市天然記念物に指定されているソテツがあり、樹齢400年とも言われているそうです。
アクセス・駐車場
内房線那古船形駅から徒歩12分です。
那古寺は内房なぎさライン沿いにあります。館山バイパスから向かうと駐車場の看板が見えませんのでご注意ください。前出の参道入口よりも50mくらい手前にあります。
駐車場は広く、トイレが併設されています。

水汲みには浄水器があると飲める機会が確実に増えます。キャンプや災害時にも。
湧き水を目の前にして心配になったら迷わず浄水器を使いましょう、安心感が違います。
飲むか迷うような湧き水を大量に持ち帰ることは(たぶん)ないので、小さいもので十分です。
スーパーデリオスは、説明書を読まなくても使い方がわかるシンプルさが魅力です。
携帯型浄水器「SAWYER SP2129」との比較は「携帯型浄水器」のページをどうぞ。
案内図
- 湧き水の緯度・経度:35.02533, 139.85754
- 千葉県館山市の天気予報
- 館山市観光協会
- 千葉県の温泉・露天風呂
- 宿泊予約
どんな容器でも水が入ったらかさばるし重くもなります。せめてカラの時ぐらいはラクをしましょう。
WWB-50Lは紙袋のように上部がガバッと開くので、中を洗いやすく、乾燥もしやすいです。コンパクトに畳めて容量は5リットル。
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