2021.02.07
御神水はこの鳥居の手前を左へ
読みは「あねがさきじんじゃ」です。御神水は公道に面した鳥居の手前を左へ、第2駐車場方面に進むと右手にあります。
八幡椎津線側からの入り口。御神水は鳥居をくぐらず左へ
街中にありますが大通りから少し入ったところにある静かな御神水です。
私が訪れたときはペットボトルに水を汲んでいた人が汲み終わり、
「時間かかかってしまってすみません」
「いえいえ。近くに来たからちょっと飲んでいこうと思って」
帰り際、駐車場に向かって歩いていると、空のペットボトルを片手にサンダルで姉崎神社の御神水のほうへ歩いている人とすれ違いました。
そんな湧き水です。地域の人が大切に、当たり前に使っている。こういう湧き水がすごく好きです。
採水口の位置がとても低く、水を多く汲むのは無理
水汲み場は石を積み重ねて斜面を押さえたような作りで、重厚な雰囲気です。
採水口の位置はとても低く水汲みしにくいですが、そのおかげで水ハネはなく、また水に手が届きやすいのでお水取りはしやすいと思います。500mlくらいのペットボトルがおすすめです。
水量が少なめなので、水汲み目的の人が集まりすぎず良い雰囲気が保たれているのようにも見えました。
祠の右下、一番低いところに採水口がある
採水口の位置が低く、大きなペットボトルだと汲みにくい
水量は少なめ
水質検査結果はホームページで公開されている
水汲み場に掲示されていますし、姉崎神社の公式ホームページでも水質検査結果を公開してます。
2025.02.22
水質検査結果が更新されている
久しぶりに公式ホームページを見たら、水質検査を実施した旨が記載してあり、報告書も2024年9月11日付になってました。
姉ヶ崎神社
創建は110年と伝わる古刹中の古刹で延喜式にも記載されているそうです。
アクセス・駐車場
内房線姉ヶ崎駅から徒歩10分です。
八幡椎津線沿いに参拝者用の広い無料駐車場があります。大きな鳥居があるし、看板もあるので迷うことはありません。
トイレは未確認ですが利用時間は08:30~17:00(毎日)だそうです。
姉崎神社のご神水の場所(水神様)は、昔は下の部分に水をためている部分があったと思います。私が子供の頃、枯れ始めて心配されたことがあります。(元姉崎人)
上総掘りは昔はどの家庭でもあたり前にあり、京葉工業地帯が本格稼働するまでは実家でもじゃあじゃあ音を立てて流れるほど自噴していました。今はありませんが実家は海岸線から100メートルも離れていない場所で、このような場所でも真水が湧いていました。姉崎の名所でかつて「竜宮」と呼ばれた場所がありました。ここは海中から真水が湧き出す場所で、遠浅の海上に簡易な建物(海の家)が作られており、自噴水が噴水のように噴き出している様子が古写真に残されていたと思います。(私は所有していませんが・・・)このあたりは戦前は保養所として有名で、別荘下と呼ばれる字も残されています。
なお、市原市の湧き水としては下之代に代表されるように「月崎~上総大久保」に集中しています。なかでも柳川地区の「茂平の滝のそば」、その少し先の「まるきん橋のたもと」そこから数キロ大福山方面に登った「柳川第二トンネルそば」の湧水が良いと思います。(第一ではありません。)前二者は自噴水、後者は崖地からの自然湧水です。個人的には「柳川第二トンネルそば」の湧水がお気に入り。ただし、ワイルドな環境なので個人の好みは絶対あると思います。崖にびっしりと生える苔が天然のラジエーターになっていて冷たいのです。味はわかりませんけど。また、上総大久保駅付近の国元の湧水も個人的には悪くないと思いますが、一部の方々に酷評されています。
なお、下之代の自噴水に代表される湧水の噴出器は、もともとの田畑の灌漑用に設けられたもので、深度が浅いものもあり環境変化の影響を受けやすいと思います。(上総掘りの本場ですので、自噴井戸掘りはとてもさかんでした。私の自宅でも昭和30年代頃までは自噴かけ流しの1.2メートル四方ぐらいの大き目の水場が家の中にありました。冷蔵庫いらずでした。)