富士山の湧き水
湧き水と言えば、山の水。山と言えば富士山。富士山の天然水はそれだけで美味しそうにみえます。実際、美味しいです。
富士山の水の水質を調査した論文がいくつかあるのですが、どれにも記載されている富士山の水の、地質由来の特徴は「バナジウムが含まれること」です。
- 山梨県の地下水・湧水・河川水等のバナジウム起源―ミネラルウォーター等のバナジウム含有量からの考察ー(山梨衛公研年報第42号)
- 富士北麓水資源の保全と活用のための水文科学的研究 ―富士山北麓地域の地下水、湧水に含まれるフッ化物イオンと バナジウムについて-
- 富士山麓湧水の水質について
富士山は玄武岩質です。玄武岩はマグマ由来の火山岩で、他の岩石よりもバナジウムが多く含まれています。
玄武岩質の山であれば、どれにもバナジウムが含まれるのでしょうが、日本で一番大きな玄武岩質の山は富士山ですから、その特徴が他よりも目立つ、ということではないかと思います。
バナジウムの効能
その効能が注目されているようで、富士山付近の水汲み場にはバナジウムの含有量を掲示しているところも見かけます。
バナジウムは血糖値を下げるインスリンに似た働きをするとされているようですが、ネットで調べた範囲では、科学的にそうと確定しているわけでもなさそうです。
一方、水分補給はそれだけで血糖値を下げる効果があります。
仮にバナジウムを含む水を飲んで血糖値が下がっても、バナジウムのおかげなのか、水を飲んだからなのかは判別しにくのではないでしょうか。
飲んでバナジウムの味がわかるわけでもありませんし、健康目的というよりは、硬水/軟水のような「単なる水の特徴」として受け止めたほうが良いのではないかと思います。
オススメの富士山の水を汲める水汲み場
他にもたくさんありますので、トップページの地図で探すか、「富士山」でサイト内検索してみてください。
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