全国の名水
全国には数多くの名水があります。選りすぐった名水一覧として最も有名なものは「名水百選」でしょう。この他にも全国各地に名水選定があります。
「選定された名水=飲める」ではありませんのでご注意ください。
国が選定した名水
1985年に環境庁(現環境省)が選定した、全国各地で「名水」として故事来歴のある100の湧水・河川・地下水等です。
「保全状況が良好」で「地域住民等による保全活動がある」ことが必須で「規模、故事来歴、希少性、特異性、著名度等」を基準に選定されました。
実際に行けばわかりますが、どこも名水と呼ばれるに相応しいです。
都道府県が選定した名水・湧水
多くの自治体が湧き水を選定し保全に努めています。
令和4年度に実施した「湧水保全に係る状況調査」で各自治体が把握している湧水のうち、各自治体が「代表的な湧水」と考えている湧水。
県内の清澄な水を広く紹介し、水質保全への認識を深めるために、昭和60年度から昭和63年度にかけて県
が認定している湧水や河川水のリスト。30箇所。
地域の生活に溶け込んでいる湧水や井戸水、美しい景観を持つ瀑布や河川など、人々に親しまれている優れた水環境を選定。20箇所。
「良好な水質と水量を有すること」、「地域住民等による保全活動が行われていること」に加え、親水性と利活用、自然景観などの条件で選定。82箇所。水質検査結果も公開されている。
優れた水環境を「ふるさとの泉」「ふるさとの滝」「ふるさとの清流」別に総数30件を昭和61年8月19日に選定。30箇所。
湧水の保護と回復を図るため「東京の名湧水」として平成15年1月に発表。現在公開されていないものもある57箇所。
千葉県・千葉県湧水百選
「ちばの湧水めぐり」という書籍として出版された。
昭和60年に「新潟県の名水」を選定、平成18年度に特に優れた5つの湧水を新潟県の「輝く名水」として認定、平成30年度には新たに5つの名水を選定。68箇所。水質検査結果も公開されている。
「富山の水のきれいさ・ゆたかさ・優れた水環境」を全国の人たちに知ってもらうために、昭和61年2月に55箇所、平成17年/18年に11箇所を選定。66箇所。
120ヵ所を超える県内の湧水や井戸等を調査し、おいしい自然の水を味わえる名水を認定。30箇所。
県内の市町村から推薦された36箇所から選定。15箇所。
水環境への関心をたかめるために昭和61年に選定。50箇所。
昭和60年と平成2年に21箇所を選定、平成25年に6箇所を追加選定。27箇所。
市町村から推薦があったもの、県が調査したもの並びに国、県の史跡、名勝及び天然記念物のいずれかに指定されているものから昭和60年に30箇所、昭和61年に70箇所を選定。100箇所。
高知県・土佐の名水40選
高知県保健環境部環境対策課が「土佐の名水40選」という書籍として出版した。
県内の湧水や渓流などの名水を水量、清澄性、周辺環境、保全状況等の点から総合的に評価し昭和63年に選定。15箇所。
宮崎県・宮崎の名水21選
詳細は不明。
市町村が選定した名水
水源の里まいばらの美しい水環境を次世代に受け継いでいくために「未来に伝えたい“まいばらの水”」を選定。12箇所。
名水十傑
これは官公庁が選定したものではありません。以下の本で知りました。
全国の名水百選を全て巡った文星芸術大学教授・島野安雄教授が選んだもので、その条件は・・・
- ある程度の水量がある
- 直に飲むことができる
- 美味しい水である
この条件を満たすものとして以下が選ばれたそうです。
- 羊蹄山のふきだし湧水(北海道)
- 龍泉洞地底湖の水(岩手県)
- 金沢清水(岩手県)
- 尚仁沢湧水(栃木県)
- 箱島湧水(群馬県)
- 黒部川扇状地湧水群(富山県)
- 爪裂の清水(富山県)
- 塩釜の冷泉(岡山県)
- 池山水源(熊本県)
- 竹田湧水群(大分県)
私は名水百選全てには行けそうもありませんが「名水十傑」くらいは行ってみたい・・・。
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