水汲みの持ち物
−あると便利なもの−

2021.05.03

今回で3回目。ここは素晴らしいの一言につきます。湧き水の源泉とその風景は一見の価値があります。昭和の名水百選

栃木県塩谷町・尚仁沢湧水
源泉以外の水も集まっているので、尚仁沢湧水群とも呼ばれる

アクセス

東北自動車道・矢板ICから約25km、クルマで30分程度です。県道63号線沿いに駐車場があり、駐車場からは徒歩で源泉に向かいます。

駐車場から源泉までの距離は、駐車場の看板によると1.5kmですが塩谷町の尚仁沢湧水遊歩道マップだと2.3kmでハッキリしません。どちらも所要時間は徒歩で片道30分弱となってます。

トイレは駐車場に併設されています。

栃木県塩谷町・尚仁沢湧水
駐車場にある案内図。距離は1.5kmと書いてある

駐車場は時間をずらすとクルマは停めやすい

駐車場は20台以上は停められるのですが、混んでいるとどうしようもありません。駐車場が満車だと、遊歩道の入口に停めたり、30mくらい離れたところにある微妙な空地に停める人もいます。

ただ、皆さん午前中に行きたがるせいか10:00過ぎに行くと満車ですが、12:00あたりになると空いてます。余裕があるなら時間をずらすと停めやすいのではないかと思います。

源泉までの遊歩道は「長袖+長ズボン+運動靴+両手アキ」以上で

ハイキング用のしっかりした服装の方もいらっしゃいますが、長袖+長ズボン+運動靴で間に合います。ただし、両手は使えるようにしたほうがいいでしょう。気になるようでしたら手袋や虫よけもどうぞ。

舗装されているのは東荒川ダムに水を流す取水堰までです。

そこから先は、険しいというよりは、山道なりに整備されてるけどアップダウンがキツイ、といった印象です。遊歩道には吊り橋や広い川岸があって景色がよく変わるので歩いていて飽きません。川岸のあたりは広いので休憩が取りやすいです。

小学校1年生くらいの子供なら歩けると思います、アスレチックのようでもありますし。

尚仁沢湧水遊歩道の様子

1回目はヒイコラ言いながら歩きましたが、2回目以降は源泉までの風景を楽しむだけの余裕が出てきました。所要時間30分ですが1時間くらいかけるつもりで歩くともっと楽しくなると思います。写真以外の階段もあります。

源泉は水量が膨大で、いきなり川が始まってる

30分ばかり遊歩道を歩く源泉があります。複数の岩の下から水が湧き出ています。

水が下から湧き出ているのがわかりますが、それがいきなり川になってるわけですから、その水量の多さに驚きます。当たり前ですが、絶えず湧き出してないと川にはならないわけですから。

栃木県塩谷町・尚仁沢湧水
写真でここだけ見ても尚仁沢湧水のすごさはわからないので、ぜひ現地へどうぞ!
この地点までは源泉以外の水は合流していない。いきなり川になっている

源泉付近は平たんではありませんが、広めになっていてゆっくり休憩できます。反対側には尚仁沢川があります。

栃木県塩谷町・尚仁沢湧水
尚仁沢湧水源泉の標高は590メートル、スカイツリーよりも少し低いくらい
栃木県塩谷町・尚仁沢湧水
昔は精進沢と呼ばれていたらしい
栃木県塩谷町・尚仁沢湧水
曲がりくねっているのはフジの木らしい

水汲みは少量に

遊歩道を何リットルもの水を持って帰る人がいるとは思いませんが、源泉のそばは足場が一人分の広さしかありませんのでサッと汲む程度になります。ペットボトルに汲んでも良いとは思いますが、うっかり流さないようお気を付けください。

多めに水汲みをしたいなら、尚仁沢湧水駐車場から1.2km程度のところにある『尚仁沢名水パーク』まで水が引いてありますので、そちらへどうぞ。こちらは水汲みを想定してしっかり整備されています。

なお、尚仁沢名水パークの看板では煮沸・殺菌消毒を推奨していますので、源泉も同様です。私は浄水器を利用しました。

水質

あくまでネットの情報ですが、pH値は8前後で弱アルカリ性、硬度はおおよそ23mg/Lということで天然のアルカリイオン水・超軟水ですね。お茶を淹れたり、ご飯を炊いたり、いろいろ使えます。

水量は65,000トン/日、水温は平均して11度前後だそうです。

1997年の「日本どまんなか<いびがわ>ミズみずフェスタ」で、そのおいしさが評価され、第一位になったこともあります。

尚仁沢湧水遊歩道の安全性について

遊歩道の破損や熊の出没など、なにか問題が発生すると遊歩道入り口に掲示されるようです。掲示があるときは尚仁沢名水パークで水を汲んで帰りましょう。


私自身、友人知人に尚仁沢湧水を紹介することがありますが、ポイントは遊歩道ですね。遊歩道を楽しめそうな人なら尚仁沢湧水を、楽しめなさそうな人には尚仁沢名水パークをオススメしています。

でも、できたら尚仁沢湧水へお越しください。ホント一見の価値がありますよ。


どんな容器でも水が入ったらかさばるし重くもなります。せめてカラの時ぐらいはラクをしましょう。

WWB-50Lは紙袋のように上部がガバッと開くので、中を洗いやすく、乾燥もしやすいです。コンパクトに畳めて容量は5リットル。

案内図

近くの湧き水/水汲み場

栃木県塩谷町・尚仁沢湧水からクルマで30分以内に行けそうな、直線距離で半径10km以内にある湧き水/水汲み場のレポートです。

混んでいるときは、近くの湧き水で時間調整するのがオススメです。

  1. 栃木県矢板市・井出水の湧水
  2. 栃木県塩谷町・尚仁沢名水パーク(尚仁沢湧水源泉水)

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湧き水レポート 栃木県塩谷町・尚仁沢湧水


  • 湧水を飲む/飲まないはご自分で判断してください。「湧き水を安全に飲むために」も併せてご覧ください
  • 評価は管理人の好みです。★★★が最高点。★が普通。また行きたいかどうかの目安であり、湧き水のおいしさや安全性とは直接関係ありません

水汲みには浄水器があると飲める機会が確実に増えます。キャンプや災害時にも。

携帯型浄水器「SAWYER SP2129」は洗浄可能、衛生的で浄水機能が長持ち。

携帯型浄水器「スーパーデリオス」との比較は「携帯型浄水器」のページをどうぞ。

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  • 湧き水マップについて

  • ツーリングで訪れた箱島湧水で湧き水に魅せられ、バイクで湧き水スポットや水汲み場を巡るようになりました。

  • このサイトでは関東地方の訪れた湧き水の記録と今後行ってみたい湧き水の下調べを掲載しています。

  • 湧き水を持ち帰り飲み水や料理に利用するのはもちろんですが、キャンプやサイクリングの給水スポットとして利用する方も多いようです。持ち運べる距離にある湧き水なら災害時の助けになるかもしれません。

  • 名水と呼ばれる湧き水は観光スポットとしても人気があります。森や街の中に湧き出る天然水は見ているだけで気持ちが安らぎます。

  • 湧き水マップでお近くの湧き水を探してみてください。お気に入りの湧き水が見つかれば幸いです。

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