茨城県水戸市・吐玉泉
水汲み場の長時間の占有、違法駐車はお控えください。地域の皆さんのご理解があっての水汲みです。節度ある水汲みをお願いします
2024.08.04
偕楽園の中のかなり奥にある
読みは「とぎょくせん」で、玉のような水を吐くので『吐玉泉』という名称になったそうです。
『吐玉泉』を見るには偕楽園の入園料が必要です。大人300円、小人・シルバー150円です。
梅まつり期間中だけ設置される「吐玉泉料金所」が一番近いのですが、梅祭り期間外ですと「東門料金所」または「表門料金所」から入ることになり、どちらも『吐玉泉』とは反対側です。
梅林の中は道が曲がりくねっているので、私も道を何度も間違えました・・・。園内の案内図をもとにおいでください。
穏やかな段差の階段を降りると『吐玉泉』が見えます。看板にあった説明書きを全文書き起こしておきます。
このあたりは昔から湧水の多かったところで、徳川斉昭は偕楽園造成に当たり地形の高低差を利用して集水し、造園上の景観を考慮した白色の井筒を据えた湧水泉を設置しました。
現地の看板より
この水は眼病に効くといわれ、好文亭の茶室何陋庵(かろうあん)の茶の湯にも供されました。
泉石は常陸太田市真弓山の大理石で、寒水石ともいいます。現在の泉石は四代目で、昭和六十二年(一九八七年)十二月に更新したものです。
湧出量は、一日約100トンです。
水汲みできる構造ではない
常陸太田市産の大理石「寒水石」で造られた水場は重厚で「泉」という雰囲気にぴったりです。
私は今回2回目なのですが、以前は梅林の中にあって、もっと小ぶりだったような気がします。梅まつり期間中でとても人が多く、梅林の中にある大理石の水場は春の日差しに光り輝いてました。
現在の『吐玉泉』は木陰になっていて涼しくはあるのですが、以前の宝石のような美しさは感じられませんでした。
大理石の中央がくり抜いてあり、設置されたパイプから水が湧き出ています。溢れた水はあちこちから下の排水溝へ流れ落ちます。流れ落ちている水は手でさわれますが、水汲みはしにくいです。
毎月水質検査はしているが飲用不可
水汲み自体を禁止しているようには見えませんが「飲料禁止」と掲示されています。
すぐ隣には2024年7月22日付の水質検査結果が掲示されており結果は「適合」とありました。硬度は59の軟水です。
水質検査結果の上に小さな注意事項があり「毎月1回、水質検査を実施しておりますが、飲用水ではありませんので、生水の飲用はお控えください。」とありました。
「飲むなら煮沸してね」と読めなくもないですが、飲むなと書いてるので飲みませんでした。
偕楽園
いまさら紹介する必要もないと思います。梅林の名所として名高く、毎年2月中旬から3月下旬に「梅まつり」が開催され、多くの観光客で賑わいます。
ただ、梅の花がないと広い庭園もどこか寂しげです。どうせ行くなら梅まつり期間中ですね。
アクセス・駐車場
最寄りの常磐線偕楽園駅は梅まつり期間中だけ利用できる臨時駅です。
駐車場は複数あり、どれも有料です。トイレは複数あります。詳細は公式ホームページでどうぞ。
初めての方は事前にご確認ください。
家にあったら持って行きましょう。
湧き水に行ったときに浄水器があると飲める機会が確実に増えます。心配になったら迷わず浄水器を使いましょう。
飲むか迷うような湧水を大量に持ち帰ることは(たぶん)ないので小さいもので十分です。
スーパーデリオスは、説明書を読まなくても使い方がわかるシンプルさが魅力です。
携帯型浄水器「SAWYER SP2129」との比較は「携帯型浄水器」のページをどうぞ。
案内図
近くの湧き水/水汲み場
茨城県水戸市・吐玉泉からクルマで30分以内に行けそうな直線距離で半径10km以内にある湧き水/水汲み場です。
混んでいるときは近くの湧水で時間調整するのがオススメです。
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