2023.08.02
実は2023年3月に一度来たのですが、何を勘違いしたのか別の水場を撮影してしまい、改めて行ってきました。そのため写真は一部3月のものも含みます。
水場は境内の奥にある
読みは「だいゆうざんさいじょうじこんごうすいどう」です。
回廊に囲まれた最乗寺の境内はそれだけで別世界のようです。この囲まれた一角の一番奥右手、階段を登ったところに最乗寺本堂があります。本堂に向かって左にある大きな建物(鐘鼓楼)に隠れるように金剛水堂があります。
石碑によると金剛水堂は昭和28年(1953年)の再建でそれほど古いものではないのですが、そうは思えないほど堂々としています。
当山開創のとき 道了尊者は自ら井を掘り、土中深く一顆の鐵爾を得たがこれ当山の重宝、御金印である。この跡から清冽なる泉水が湧出し、以来六百年衆人の活渇を救う金剛水と称して珍重される。
現地の石碑より
お堂は、昭和二十八年の再建奉納
文中「一顆の鐵爾(ひとつぶのてつじ)」は「小さな鉄の塊」くらいの意味だろうと思います。「御金印」とありますが、公式ホームページでは「鉄の印鑑」となっています。
採水口は一つ、水量は少ない
建屋の中央に井戸がありますが、フタがされています。ポンプで井戸水を汲み上げているのだと思いますが、その水が竹製の樋から流れ落ちます。
水量は普通というか、よく見かけるくらいの量です。大きい容器だと時間がかかりそうです。
受けは壺で、水ハネを抑えるためと思われる透明な板が設置されています。この板があるため水汲みしやすくはありません。
私が行ったときは500mlくらいのペットボトルにお水取りをしている方がいらっしゃり、結構時間がかかってました。夕方で参拝者が少なかったのですが、そのお水取りの方はこの時間帯を選んでいるように見えました。時間がかかるのを知っていて、他の方に配慮されていたのではないかと思います。
3月に来たときにスタッフの方にこの水は飲めると聞いていたので、私はその場で飲みました。
ペットボトルが1本200円で販売されている
金剛水堂と同じ水源の水が500mlのペットボトルで販売されています。価格は1本200円です。
天狗の像が大きくあしらわれたパッケージには「道了尊」の文字だけ。大抵は「○○水」のように「水」が入るのですが、かえって重みを感じます。とりあえず1本買いました。
スタッフの方に伺ったら、ペットボトルの水は金剛水堂よりももっと水源に近いところから採水しているそうです。
パッケージによると、硬度は27mg/Lの超軟水、pHは7.5のナチュラルミネラルウォーター(浅井戸水)です。
大雄山最乗寺
開山は1394年の古刹です。了庵慧明がこの地に寺を建てるときに活躍したのが妙覚道了で、了庵慧明の死後、寺を護るために天狗になったそうです。それ以来、最乗寺は「道了さん」と親しみを込めて呼ばれるようになったとか。
前述しましたが、回廊に囲まれた一角は別世界のようです。水が豊富で、境内もキレイに整備されています。
アクセス・駐車場
大雄山最乗寺は県道723号の行き止まりなので迷うことはありません。2.5kmの参道には1万株の紫陽花が植えられています。
無料駐車場が250台分あります。最乗寺の入口付近の駐車場がオススメです。ここから先の駐車場は斜面に沿って駐車場が並ぶため、距離は短いのですが登りになります。
トイレは境内にあります。
水汲みには浄水器があると飲める機会が確実に増えます。キャンプや災害時にも。
湧き水を目の前にして心配になったら迷わず浄水器を使いましょう、安心感が違います。
飲むか迷うような湧き水を大量に持ち帰ることは(たぶん)ないので、小さいもので十分です。
スーパーデリオスは、説明書を読まなくても使い方がわかるシンプルさが魅力です。
携帯型浄水器「SAWYER SP2129」との比較は「携帯型浄水器」のページをどうぞ。
案内図
- 湧き水の緯度・経度:35.30169, 139.07577
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近くの湧き水/水汲み場
神奈川県南足柄市・大雄山最乗寺金剛水堂からクルマで30分以内に行けそうな、直線距離で半径10km以内にある湧き水/水汲み場のレポートです。
混んでいるときは、近くの湧き水で時間調整するのがオススメです。
どんな容器でも水が入ったらかさばるし重くもなります。せめてカラの時ぐらいはラクをしましょう。
WWB-50Lは紙袋のように上部がガバッと開くので、中を洗いやすく、乾燥もしやすいです。コンパクトに畳めて容量は5リットル。
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