山梨県甲府市・武田神社 姫の井戸
水汲み場の長時間の占有、違法駐車はお控えください。地域の皆さんのご理解があっての水汲みです。節度ある水汲みをお願いします
2024.09.15
水汲み場は社務所の前にある
拝殿に向かって左に進むと『姫の井戸』と「武田水琴窟」の看板があります。細い通路の行き当たりが社務所で水汲み場はその手前右側にあります。
私がいる間にも多くの人が立ち寄っていました。初めからお水取りを目的としているというよりは、看板を見て来た人が多い印象です。飲む人も飲まない人もいました。
採水口は一つで水量はやや少なめ
龍の口から水が立派な受けに落ちています。この日は花手水になっており、周囲の緑のなかに色鮮やかな花が映えます。
龍の口の樋がイマイチうまく機能しておらず、受けまでの距離が短いこともあってペットボトルではお水取りはしにくいです。柄杓があるので漏斗があると便利と思います。
水量はやや少なめで大量のお水取りには向きません。
足元はしっかり造られていますが、参拝客が頻繁に利用するので水がこぼれて濡れてます。
ネットの情報で未確認ですが、授与所では持ち帰り用のペットボトルが販売されているそうです。
飲用可能の掲示がある
受けに草が入ってしまっているので龍の口から直接水をいただいた方が良いと思います。
看板によると「飲用が可能」「持ち帰る場合は煮沸必須」です。また年に一度水質検査を実施しているとのこと。私はその場で飲みました。
姫の井戸の水は、飲用が可能です。
現地の看板より
◎一年に一度、水質検査を実施致しております。
【注意】
この水をこちらでお飲みにならず、自宅などにお持ち帰りになり、後日または後刻にお飲みになる際は、必ず煮沸等の処理をお願い致します。その際は、自己責任でお願い申し上げます。
武田神社社務所
武田神社自体はそれほど古いものではありませんが『姫の井戸』は武田信玄公の時代からあるようで「茶の湯の井戸」とも呼ばれるそうです。由来書きを全文書き起こしておきます。
この水は境内「姫の井戸」のお水です。
現地の看板より
「姫の井戸」は躑躅ヶ崎屋形の内でも其の生活の中心となる場所に有り、一説によると信玄公の御息女誕生の折、産湯に使用した事に困り「姫の井戸」と名付けられたと云い、また「茶之湯の井戸」とも言われ、この井戸より発見された茶釜等の品々が現在宝物殿に展示されており、当時の生活を推測する貴重な資料であるとともに、この茶釜は勝頼公(信玄公継嗣)が京よりの客をもてなす茶会の折使用した茶釜とも云われており、屋形内で茶を点てるときにはこの井戸の水を用いたと伝えられております。
武田水琴窟(すいきんくつ)
『姫の井戸』の通路を挟んで反対側に武田水琴窟がありますので水汲みのついでにどうぞ。大きな音ではありませんが透明感のある綺麗な音が聞こえます。
現地の看板の説明書きを書き起こしておきます。
土中に底に小さな穴をあけたカメを埋め、そこにわずかな水を流す。
水はその穴から水滴となって落ち、カメの中で反響し、琴の音にも似た澄んだ音色を地中に響かせる。
一つの音文化の極致である。
江戸期、文化文政の時代に庭師によって考案されたこの技術は、茶室のつくばいや庭先の手水鉢に設えられ、数奇者たちに愛でられた。
昨今は「癒し」の音として注目を集めております。※竹筒に耳をつけてお聞きください。
現地の看板より
※鉢の水はけっしてかき出さないでください。
武田神社
躑躅ヶ崎館の跡地に1919年に創建された神社で武田信玄を祀っています。この日も多くの参拝客で賑わっていました。
アクセス・駐車場
公式ホームページの案内をご覧ください。赤字に白抜き文字で示す駐車場は3箇所あり、印象が薄い「乗用車P」が最も便利です。
ただ、武田神社までの道が混みます。県道31号(武田通り)は武田神社へまっすぐ伸びており、突き当たりが「乗用車P」です。未確認ですが第二駐車場へ西から向かう方が良いような気がします。
尚、バイクは第2駐車場は利用できません。
トイレは境内にあります。
初めての方は事前にご確認ください。
家にあったら持って行きましょう。
湧き水に行ったときに浄水器があると飲める機会が確実に増えます。心配になったら迷わず浄水器を使いましょう。
飲むか迷うような湧水を大量に持ち帰ることは(たぶん)ないので小さいもので十分です。
スーパーデリオスは、説明書を読まなくても使い方がわかるシンプルさが魅力です。
携帯型浄水器「SAWYER SP2129」との比較は「携帯型浄水器」のページをどうぞ。
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