静岡県富士市・富士山の雪解け水

水汲み場の長時間の占有、違法駐車はお控えください。地域の皆さんのご理解があっての水汲みです。節度ある水汲みをお願いします
2025.07.21
水汲み場は三角ハウスの奥にある
水汲み場はキャンプ、スポーツ合宿や研修ができる施設「NINOMARU village」内にあります。
ここは学校と敷地が接しているのでとても広く見えます。水汲み場は三角の形をした「三角ハウス」の裏手にあります。
場所がわかっていれば道路からも見えますがちょっと奥まってるのでご注意ください。
道路沿いにも看板がありますが、字が小さいです。
蛇口式の採水口が3つ
きれいに整地、維持された中にある水汲み場はとても印象的です。様々な大きさのタイルで飾られた見た目はポップな感じで、構造物は富士山の形を模しているように見えます。
構造物は厚さ20cmくらいで、蛇口は3つあります。レトロな感じの蛇口がおしゃれです。足元は排水溝も整備され水汲みがしやすいです。
「NINOMARU village」のホームページに成分表があります。硬度36の軟水、pHは8.0、バナジウムも含まれているそうです。
私はその場で飲みました。
登山客らしい人が近くのベンチで休憩していて、この水汲み場の水がどうかはわかりませんが、ペットボトルで水を飲んでらっしゃいました。
石油採掘跡地
道路沿いの看板を見て驚きました。「富士山の雪解け水」のすぐ下に「石油採掘跡地」という衝撃的な文字が。
「え?石油あるの?」と思ったら、どうも壮大な勘違いというか、そんなのだったらしいです。現在はひっそりと跡地が残るのみです。
水汲み場のすぐ近くに説明書きがありましたので書き起こしておきます。看板を読んでたら写真撮るの忘れました・・・。
かつてこの地には、二の丸(本名:岡村きぬ子)という巫女がいました。
その二の丸が、太平洋戦争の最中「富士山麓に石油が出る」という神のお告げを聞いたことにより、この場所で大がかりな石油採掘事業が始まったと言われています。
現在は埋められていますが、掘られたその深さは実に1,000メートル以上に達するそうです。
- 石油の採掘には巨額が投じられ、その期間は5年に亘りました。
- ここでは、当時300~400人の労働者が働いていました。賃金も当時としては破格のものだったようです。
- 神のお告げを聞いた二の丸の言葉に従い、石油が出るとされた日には、陸海軍の将校や政府の大官など、大勢が訪れました。
- 一向に石油が出ないと、採掘事業に出資していた資産家も徐々に手を引いていき、事業は消滅していきました。
- 最後に残った出資者:植村澄三郎は、天皇陛下から「植村爺や、富士山の事業はどうか」と問われると、「出るところまで掘らねばなりません。アメリカまでも掘ります。」と答えたそうです。
戦争が人々を狂言的、盲信的にさせ、また石油が渇望された事情も加担し、破滅的に突き進んだ大変な時代を生きた人々の姿が思いしのばれます。
時、石油が出たあかつきにはそれを貯めるためのタンクを何ヶ所も用意したようで、いくつかは現存します。清水港までパイプ輸送する計画もあったそうです。
現地の看板より
アクセス・駐車場
水汲み場近くに遊具のあるクルマを止めれそうなところもあるのですが、駐車場なのかどうかハッキリしません。
トイレはあるようですが、未確認です。







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