神奈川県小田原市・足下地蔵尊の延命水
水汲み場の長時間の占有、違法駐車はお控えください。地域の皆さんのご理解があっての水汲みです。節度ある水汲みをお願いします
2023.03.08
しっかりと管理された気持ちの良い水汲み場
読みは「あしさげじぞうそんのえんめいすい」です。ここはとても良いです。
水場はコンパクトにまとまっており水汲みもしやすいです。どうぞお参りもお忘れなく。
「足下地蔵尊」の境内は広くはないのですが、清掃も行き届いているし、水場もきれいに維持されています。地域の方々が大切にしているのがよく伝わってきます。
お浄め用の水量はかなり少ない
お浄め用の水は竹製の筒から、大きく立派な受けに落ちています。水量はかなり少ないのですが、お浄めに使うのであれば十分でしょう。
受けには文字が彫ってあるのですが、どういう意味なのかわかりません。裏側には「文政十二年(1829年)」とあります。
柄杓がないので水が遠く感じます。コロナ禍が完全に収束しているとは言えない現状ではいたしかたないですね。
水汲み用の蛇口がある
お浄め用の水とは別に蛇口式の採水口が二つ用意されています。ひねればすぐに水が出ます。
私がいた間に水汲みにきた方は手慣れた様子で2リットルくらいのペットボトル6本に水を汲んでいきました。5分かそこらで水を汲み終わっていたようです。
水質検査結果あり
2022年7月12日付で結果は水質基準に適合です。pHは7.0で中性、硬度96の中硬水です。
掲示によると市からの依頼により検査をしているようなので災害用指定井戸になっているのかもしれません。
また、利用上の注意事項もありました。ここにも「洗車禁止」が・・・。
水場を利用される場合は、ぜひお賽銭箱にお気持ちをどうぞ。
足下地蔵尊
「足下地蔵尊」は片足を下げているから「足下」で、「延命地蔵」「はなとり地蔵」とも呼ばれているそうです。
道路に面する提灯の並ぶ様子がとてもいいです。これも小田原提灯なんでしょうか。毎年1月24日、8月24日には縁日も行われるとか。
現地の由緒書きを全文書き起こしておきます。かすれて読めない文字は○にしてます。
足下ヶ地蔵尊の由来
現地の看板より
此の地蔵尊○御本体は今より約六百五十年前運慶(雲慶とも称し我が国最大の仏像彫刻師)の作と傳えられ長さ七寸二分の半跏趺坐像であります。慶安二年(三百十七年前)時の小田原の城主稲葉美濃守正則が此の地蔵尊の真に霊験灼かなることを聞き別に一軀を彫刻せしめて其の腹籠りと致しました。堂内に安置せられて在る十王も亦此の当時のものであります。
明治三十四年○○近在の信徒相集りて浄財を寄せ現在の御堂を再建し今日に及びました。
徳川時代に於いてはなとり地蔵尊の傳説を生んだことも著名であります。
御開帳一月二十三日
法界山西光寺
由緒書きにある徳川時代の伝説「はなとり地蔵尊」は「鼻取り」のことだそうです。
「鼻取り」は「農作業で午や馬を誘導すること」で、お地蔵様が農民の鼻取り作業を手伝うという伝説は全国各地に見られるそうです。
アクセス・駐車場
伊豆箱根鉄道大雄山線井細田駅から徒歩5分、小田急線足柄駅からでも徒歩12分です。
駐車場はありません。「足下地蔵尊」向かって左の駐車場は月極なので駐車できません。
接道は広くありませんしクルマもそれなりに通ります。私がいた間に水汲みに来た方は月極駐車場の道路側に無理やり路駐してましたがオススメできません。
最も近いコインパーキングは250mくらいのところにある「タイムズ小田原扇町」だと思います。60分220円で41台停められます。
トイレはありません。
初めての方は事前にご確認ください。
家にあったら持って行きましょう。
一度は廃盤になったエバニュー・ウォーターバッグが復活しました!口が大きく開くので普段はコンパクトに収納でき、短時間で水汲みできます。
洗いやすく、乾燥もしやすいのでメンテナンスもラク。容量は2リットルと3リットルの二種類です。
案内図
近くの湧き水/水汲み場
神奈川県小田原市・足下地蔵尊の延命水からクルマで30分以内に行けそうな直線距離で半径10km以内にある湧き水/水汲み場です。
混んでいるときは近くの湧水で時間調整するのがオススメです。
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