神奈川県箱根町・玉簾の瀧 延命の湧き水
水汲み場の長時間の占有、違法駐車はお控えください。地域の皆さんのご理解があっての水汲みです。節度ある水汲みをお願いします
2023.08.02
『延命の湧き水』は天成園の敷地内にあり、無料で見学できる
天成園は民間の宿泊施設で、『延命の湧き水』は天成園の庭園内にあります。
いたるところに庭園見学の掲示があるので迷うことはないと思います。須雲川にかかる橋を渡って正面に立体駐車場があり、庭園の入口は駐車場ゲートの奥側にあります。
一般観光客が見学できるのは08:00〜17:00で、費用は無料です。
延命の湧き水
水場は足元も含めてとてもきれいに整備されいます。水ハネもなく水汲みしやすいです。
採水口は一つ、水量は多くもなく少なくもなくと言ったところです。採水口から受けまでの距離が短いので大きな容器での水汲みはできません。500mlのペットボトルくらいがちょうど良いと思います。
掲示によると持ち帰り用のペットボトルが自動販売機で頒布されているそうですが、未確認です。
現地の説明書きには弱アルカリ性でバランス良くミネラルを含むとありますし、コーヒーやお茶、炊飯への利用を勧めているので軟水ではないかと思いますが、詳細は不明です。
煮沸推奨に近い注意書きがありましたが、私はその場で飲みました。
現地の看板の説明書きを全文書き起こしておきます。
遠く八万年も昔のこと。今の鷹巣山あたりができた頃です。早川に沿って流れ出た溶岩は須雲川にさえぎられ、冷えて固まりました。その下の礫岩層との間にしみこんだ水が、伏流水となり歳月をかけ地中をはしります。湯坂山の縁まで来た水が岩盤より湧き出して瀧となりました。
幾筋もの白糸となって落下する優美なその様を、昔の人は水晶でこしらえた玉すだれにたとえて瀧の名としたのです。
難路で知られた箱根路を行く旅人は、この水に喉を潤し、生気をよみがえらせたといいます。
溶岩の層に漉されてじっくりと育てられた水のおいしさ、口に含むと、柔らかくまあるい感じのする玉簾の湧き水は、体にやさしい弱アルカリ性を保ち、バランスよくミネラル成分を含んでいます。大切な体内酵素の働きを高めて細胞を若々しく保つお手伝いをするのです。古くから延命水として尊ばれてきた玉簾の湧き水の力を、現代の最先端をゆく科学的分析が立証しています。
現地の看板より
玉簾の瀧
読みは「たまだれのたき」です。私は「たますだれのたき」だと思ってました。
落ちる水が細かく、その様子が玉簾(たますだれ)のように美しいため、こう呼ばれるようになったそうです。高さ約8m、幅は約11mあります。
飛び石を渡ると滝のかなり近くまで行けますし、湧水の中を泳ぐ鯉を間近に見ることができます。陽の光が湧水に差し込む様子は本当にきれいです。
毎月21日には名水祭が開催されるそうです。
玉簾の足水
足湯ではなく足水です。「玉簾の瀧」の水がそのまま流れていくなかにベンチが設置されており、ゆっくりと湧き水を楽しめそうです。ただ、直射日光があたるのがちょっとツライかな。
水遊び場
足水の下流側に水遊び場があり、利用時間は09:00〜16:30です。
子供なら直射日光などお構いなしでしょう。湧き水で遊ぶとは随分贅沢な感じがします。
飛烟の滝
庭園の入口から最初に見えるのが「飛烟の滝」で、読みは「ひえんのたき」です。
「烟」は煙のことだそうで、高さ約20mから落ちる水しぶきの様子を例えています。「玉簾の瀧」と比べると知名度が低い感じがしますが、こちらも十分に見応えがあります。
アクセス・駐車場
箱根登山鉄道箱根湯本駅から徒歩15分です。
国道1号線に挟まれた箱根湯本の道は全般的に細く、クルマで行くなら多少の渋滞は覚悟してください。
天成園は須雲川沿いの湯場滝通りを通る以外にありません。舗装されていますが、道は細く宿泊客・観光客が多いので、どうにかやりくりして進む感じです。
敷地内に立体駐車場があり、かなりの台数が停められそうです。
料金は、宿泊客、日帰り入浴、一般で異なります。一般は30分500円です。詳細は公式ホームページをご覧ください。
トイレ、喫煙所が立体駐車場に併設されています。
初めての方は事前にご確認ください。
家にあったら持って行きましょう。
一度は廃盤になったエバニュー・ウォーターバッグが復活しました!口が大きく開くので普段はコンパクトに収納でき、短時間で水汲みできます。
洗いやすく、乾燥もしやすいのでメンテナンスもラク。容量は2リットルと3リットルの二種類です。
案内図
近くの湧き水/水汲み場
神奈川県箱根町・玉簾の瀧 延命の湧き水からクルマで30分以内に行けそうな直線距離で半径10km以内にある湧き水/水汲み場です。
混んでいるときは近くの湧水で時間調整するのがオススメです。
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