茨城県土浦市・照井の井戸

水汲み場の長時間の占有、違法駐車はお控えください。地域の皆さんのご理解があっての水汲みです。節度ある水汲みをお願いします
2024.08.04
水汲み場は善應寺駐車場の奥にある
「善應寺」の読みは「ぜんのうじ」で「照井」は「てるい」です。
門に向かって左手、道路に面して3台分の駐車場があります。『照井の井戸』は駐車場の奥に見える木板のような塀の内側にあります。
塀には扉があり、カギをかけれるようになっていますが、いつでも空いているそうです。
扉そばにある石碑には「照井」とあります。本来「の井戸」は不要なのかもしれません。
足元に注意。水汲みはフタをあけてから
ちょうどよく水汲み場の管理をしているらしき年配の女性が色々教えてくれました。
井戸の周りはちょっと低くなっているのですが、とても滑りやすいので降りる時に気をつけてください。また、溢れた水を流す樋はまたがないように、とのことでした。私はこういう気遣いが結構好きです。
井戸の上には浴槽用のフタが置いてあり、余計なゴミがはいらないようになっています。水汲みをする場合はこのフタをめくる、あるいは、外します。
水量はまあまあ
井戸は直径1.5mくらいの重厚な造りで、井戸の側面にある白い飾りは「龍」だそうです。
善應寺のホームページによると、弘法大師が掘ったという言い伝えがあり「臼井鏡井」とも呼ばれるそうです。井戸の水面に風景が映る様は確かに鏡のようです。
溢れた水は石製の樋を通って隣の池に流れていきます。
水は井戸の底から湧き出ているので溜まった水を汲み取ります。水汲み場には漏斗などの水汲み用具が置いてあり、利用して構わないとのこと。
井戸から溢れている水を見た感じでは水量はまあまああります。
飲めるかどうか伺ったら「飲める」とのことでしたので、私はその場で飲みました。
ただ、フタをしているとはいえ万全ではなく、雨水は混入しそうですし水に人がかなり近づくことができますので気になる場合は浄水器を利用するか、煮沸したほうが安心と思います。

『照井の井戸』は土浦市指定文化財
1973年に土浦市指定文化財になっています。
1670年には土浦城内の上水道として用いるために土浦城まで樋が埋設されたとのこと。ここから土浦城址まで直線距離で1kmくらいですが、その労を厭わないほど重宝されていたのでしょう。
お菓子の久月では『照井の井戸』の水を使って水羊羹を作っているそうですよ。
説明書きがありましたので全文書き起こしておきます。文中の「桶」は「樋」のことだろうと思います。また、樋の埋設が1661年となっており公式ホームページと若干異なります。
古くから水量が豊かで衰えたことがない名泉である
現地の看板より
鎌倉街道にも近く水戸街道ぞいにあるので旅人の憩いの場であったろう
寛文年間(一六六一)から土浦城内に水道(桶)を通し歴代藩主がこの井戸を保護してきた
善應寺
1670年開創です。境内はきれいに整備されており日当たりも良くこざっぱりとした印象です。
「観音堂」は土浦市指定文化財で、過去に2度焼失しており、いまの「観音堂」1814年建立とのこと。
アクセス・駐車場
駐車場は善應寺の門に向かって左に4台くらい、右に1台停められます。
トイレは未確認です。
水汲みの前にご確認ください。
水温も味のうちです。湧き水を持ち歩くなら保温/保冷ボトルをどうぞ。TKwideは広口なので洗いやすくて乾燥も速いです。
「容器:湧き水を飲む/持ち帰る/保存する」も併せてご覧ください。
湧き水を持ち帰ったら・・・
普段の水を自分で汲んだ湧き水に変えるだけで、気分が盛り上がりますよ!
コメントをいただけるとうれしいです