容器:湧き水を飲む/持ち帰る/保存する
【オススメ】家の水道水を入れて持っていく
「水汲みに行くのに水を持って行ってどうする・・・」という突っ込みは当然ですが、行った先で水が汲めるとは限りません。
涸れていたり、雰囲気が悪かったり。そういうときは持参した水は水分補給に使いましょう。
行った先で水が汲めるときは持参した水を捨て、湧き水を入れています。
自宅の水道水を持っていけば普段飲んでいる水と比較できます。
飲み比べると硬水/軟水の違いがわかりやすいので、持ち帰ってからの使い分けがしやすくなります。
湧き水の「硬水と軟水の違い・使い分け」もご覧ください。
【万能】空のペットボトル
とりあえず、ということであればペットボトルがあればどうにかなります。万能です。
市販品を洗って使う
ミネラルウォーターが入っていた市販品を洗って使います。
四角いペットボトルの方が冷蔵庫で積みやすいです。
容量は500mlがオススメ
容量は必要そうな量としか言いようがありませんが、500mlくらいのものが一番使い勝手が良いと思います。
水場の採水口の場所や高さによっては大きなペットボトルでは水汲みができないときもあるので。
また、水を持ち帰る場合は、大きなペットボトルは水汲み前のすすぎに意外と時間がかかります。人が並んでいると焦りの元になるので、事前にすすいでおいた方が良いでしょう。
四角いペットボトルは積み上げることができるので冷蔵庫で保管するときもスッキリしやすいです。
水温がすぐに変わってしまう
汲んだ水を散策中に飲むのであれば保温/保冷ボトルの方が良いでしょう。(後述)
口が小さい
ペットボトルは口が小さいので水が暴れていると効率良く水汲みできませんし、水量が多いと口に入りきらなかった湧き水がハネます。漏斗があると便利です。(後述)
保存前提なら水が空気に触れる面積が少ないのでペットボトルの方が良いです。
お水取りなど、数日に渡って飲み続ける場合は小分けにしておいた方が保存にも有利ですし使い勝手も良いのではないかと思います。
ここら辺は目的に応じて、と言ったところです。
湧き水の保存については「湧き水を安全に飲むために」をご覧ください。
【その場で飲む】カップ
なくてもどうにかなるわりに利用頻度が高い
湧き水に行くとよくわかるのですが、水を持ち帰りたいとまでは思わないところもあります。
「でも、せっかくここまで来たのだから・・・」
そんなときにカップが便利です。
- 水汲みするか迷って、とりあえず飲むときに
- お菓子などの取り皿として
- ボトルで保温/保冷した飲み物を小分けにして飲むときに(広口ボトルでも保温/保冷が長もち)
拭きやすい形のものがオススメ
使ったあとは当然カップは濡れます。仕舞うためには水気を取らなくてはなりません。
パッと取り出して、使って、ハンドタオルでサッとひと拭き、バックへポイ、そんなカップがオススメです。
aladdin アコーディオンコンテナ Sサイズ(120ml)
aladdin アコーディオンコンテナの長所は、折り畳みができ、フタがあること。
パッキン付きのスクリュータイプで密閉性が高く水漏れしません。
湧き水を飲んだあと、フタをすればすぐにポケットに入れることができます。
【持ち帰り】折り畳み式の容器
使わないときのことも忘れずに
折り畳み式なら水汲みしなければ嵩張りませんからとても便利です。
はじめから持ち帰ること前提ならガッチリしたポリタンクでもいいと思いますが、やはり場所を取ります。私は湧き水は基本的にバイクで行くのでポリタンクは諦めてます。
エバニュー・ウォーターキャリー
カサ張らない、水を入れても平たい
エバニュー・ウォーターキャリーのメリットは、折りたためるだけでなく、水を入れたときに平たくなるところです。
バッグに入れたりバイクのリアキャリアに乗せるときは平たいほうがなにかと納まりが良いです。
様々な工夫が好印象
水を入れるだけの道具ですが、様々な工夫が施されています。どれもちょっとしたことなのですが、うまい具合に働いたときにうれしくなります。
- 持ちやすいように中央が細くなっている
- キャップがなくならないように本体と連結されている
- 畳んだときにムダに広がらないようオレンジのゴムで縛ることができる
- 手首をオレンジのゴムに通しておくと容器ごと流してしまう心配がない
『群馬県東吾妻町・箱島湧水』での水くみは、湧き水に直接容器を沈める必要があります。水量がすごいので手が滑って容器を流してしまわないか心配になりますが、オレンジのゴムのおかげで安心できます。
キャップの径はペットボトルと同じ、いろいろ流用できる
エバニュー・ウォーターキャリーのキャップはペットボトルのキャップと径が同じなので、浄水器のスーパーデリオスのフィルターも装着できますし、流用できるキャンプ用品も多いです。
キャップが本体と連結しているのであまり意味はありませんが、ペットボトルのキャップも使えます。
容量はちょっと大きめも検討したい
エバニュー・ウォーターキャリーの0.9リットルを私は利用しています。これとペットボトル、ボトルを合わせると合計で2リットル近くの湧き水を持ち帰ることができます。
折り畳み式で使わないときはとても小さくなるし水を入れても平たくなるので、いま思うと少し大きめの1.5リットル用でもよかったように思います。
1.5リットルに0.9リットルだけ入れて悪いことはありませんから。
買うときはワンサイズ上も検討してみてはどうでしょうか。容量は0.9リットル、1.5リットル、2リットルの3種類があります。
こちらは3リットルのクリップ式。
クルマなら5リットル以上の容器が便利
普段はバイクで移動するので持っていきませんが、クルマで行くときは折りたたみ式のポリタンクも持っていきます。
5リットルを超える容器ですと水場から駐車場まで運ぶのが大変です。容器を選ぶときは駐車場までのこともお忘れなく。
災害時の水確保用には大きいものが一つあると便利でしょう。
【水温も味のうち。保温/保冷】ボトル
水温=美味しさ
1時間くらい前に汲んだ水を飲んだ時に温くなっていると、ちょっと残念な気分になるときがあります、特に夏。
「汲んだ湧き水は家に帰るまでは飲まない!」というなら別ですが、水分補給などで飲むときは温度も水汲みのときに近い方が美味しく感じます。
「おいしい水の要件」には水温が20℃以下という指定がありますし、せっかく水汲みにきたのですから水温もなるべく維持したいものです。
「おいしい水の要件」については「湧き水のトリビア」をご覧ください。

klean kanteen インスレート TKWide 12oz(355ml)
以前はTHERMOSの魔法瓶を使っていたのですが「klean kanteen インスレート TKWide 12oz(355ml)」に買い換えました。
保温/保冷以外の使い勝手も◎
klean kanteen インスレート TKWideはTHERMOSの同容量のもに比べ重くて太いので持ちにくいし、ネットの口コミによると日本国内メーカーのものに比べて保温性能もいくぶん劣るようです。
それでもコレにした理由は・・・
- 広口なのでコーヒーのドリップパックなどを直に使える
- 広口なので洗いやすい
- 洗ったあと、乾きやすい
- ハンドルがついている
- 部品だけ後から入手できるので長く使えそう
- 数少ない無塗装
保温能力は高いに越したことはないのでしょうが、煮沸した場合、あまり保温性が高いと飲みやすい温度になるまで時間がかかりすぎるので、このくらいがバランスが良いのではないかと思います。
広口なのでフタをとっておけば冷めやすく、ちょうど良い温度になってからフタをしています。
アウトドアではキズが付きやすい
湧き水ではモノを置く場所など期待できません。どんなに気をつけてもキズが付きますし、塗装も剥げやすいです。
klean kanteen インスレート TKWideには無塗装があります。私は塗装のハゲが一番気になるので無塗装にしました。
カバーをつける場合は、水を入れた状態で多少不安定な場所でも置けるカバーにしたほうが良いでしょう。
そこらに置かなくてもいいように、と、肩がけストラップ付きカバーを使ったこともありますが、肩がけする前に水を拭き取らないと服が濡れてしまうので、意外と不便でした。
【スピードアップ】漏斗(ろうと、じょうご)
意外と出番は多くない
私も100円ショップで買ったものを持ってます。コーヒーフィルターを入れて水を大雑把に濾過するのにも利用できそうです、やったことありませんが。
その場に置いてある親切な水汲み場もあるのですが、屋外に放置され劣化していると使うのに躊躇してしまいます。持参した方が確実かつ安心と思います。
「あると便利」というよりは「うまく機能すると便利」と言ったところです。
ペットボトルは口が小さいので水が暴れていると水汲みに時間がかかります。漏斗があれば容器に水を速く移すことができるので便利です。水が冷たいときは特に。
漏斗を使うときは容器を垂直にする必要がある
結果的に手が真下にくるので、袖口が濡れます。
漏斗は柄杓などとセットで使えばとても便利だと思います。
クチコミ