2021.04.20

「風布川・日本水」として昭和の名水百選に選ばれています。読みは「ふうっぷがわ・やまとみず」です。

ここは日本水の源泉から700mくらい引いて用意した水汲み場だそうです。

その昔、日本武尊が東征の折、戦勝を祈願して釜伏山中腹の「百畳敷岩」と呼ばれる大岩壁に剣を突き刺したところ、たちまち湧き出したという伝説のある名水で、昭和60年に環境庁（現在の環境省）から「風布川」とともに名水百選に認定されました。干ばつ時の雨乞いのもらい水として、また、日本武尊の伝説にちなんで、縁結びや子授け、安産、不老長寿のご利益があるといわれ、県内外から訪れる人が絶えません。

日本水（やまとみず） – 寄居町公式ホームページ

なお、日本水源泉は岩場崩落の恐れがあるため、平成14年5月から立ち入り禁止です。

管理が行き届いた水汲み場で採水口は6つ

私がいたときはドライブのついでに500mlのペットボトルに汲んでる人が2組いた程度で混んではいませんでした。

水汲み場はしっかりと清掃/管理されていて、採水口は6つ、手洗い用が1つあり、蛇口をひねると水が勢いよく出ます。これだけあると水汲みの回転も速いのではないかと思います。

水の由来は以下の通りです。

　この水は、昭和の全国名水百選「風布川・日本水」の源泉付近（寄居町大字風布、釜伏山中腹）から引いています。専用の取水施設、導水管（約七百メートル）、貯水槽、水汲み場を設け、断水することなくいつでもご利用いただけるよう、施設管理者と名水保存会が年間を通じて維持管理、周辺の清掃保全に取り組んでいます。
　当地域は、「古来より枯れることがない、子授け、不老長寿の霊水」と伝えられる源泉「日本水」、清澄な流れの「風布川」、その下流に「金尾五井戸」を有し、昔から住民の生活を支え親しまれ、良好に保全されていることから、昭和六十年三月、埼玉県内で唯一、名水百選に選定されました。
　その後は、この水が県内外から多くの方々に利用され、また、「風布川」には川遊びの家族連れがたくさん訪れています。今後も、この水と当地域が愛され続けるよう取り組んでまいりますので、引き続き応援をお願いいたします。
　なお、ご支援いただいた協賛金は、施設の維持管理及び当地域の環境保全資金として活用させていただいております。ご協力ありがとうございます。

現地の看板より

水汲みの注意事項は以下の通りです。

一、安全で楽しい水汲みのために
・お車の停車は、交通に支障が無いようご留意ください。
・譲り合って、仲良くご利用ください。
・節水と時間短縮のため、容器のすすぎはご自宅で済ませてきてください。
・標高三七〇メートルのこの地では、冬季には平地が全く問題なくても道路が積雪・凍結していることが多いので、十分注意してください。
二、周辺の土地へは立ち入らないでください。
三、給水施設の維持管理と環境保全の取り組みに対するご支援として、お志の協賛金をお願いいたします。

現地の看板より

『仙元名水』に、ここ日本水の放射性物質検査結果（平成23年12月20日付、結果は不検出）が掲示されてますが、こちらにはありませんでした。

2025.02.10

設備故障のため水汲み不可

旅水人さんにお知らせいただきました。復旧の時期も不明だそうです。詳しくはコメント欄をご覧ください。

2025.02.21

復旧したそうです

匿名さんにお知らせいただきました。2025/02/21 09:00の時点で復旧しているそうです。詳しくはコメント欄をご覧ください。

2025.09.21

水汲み場には変化はみられない

匿名さんに復旧をお知らせいただいてから7ヶ月、前回からは約4年5ヶ月ぶりです。

水汲み場に変化はみられません。蛇口に煮沸推奨の札がついたくらいです。

午前中09:00頃に現地に到着しましたが、すでに二組が水汲みをしており、私がいる間にさらに2組がやってきました。採水口が多いので待ち時間はなく、水汲みもスムーズです。

私はその場で飲みました。

水汲みしている方にお話を伺ったところ、もう10年以上も水汲みに通っているそうで「ここの水は不思議と悪くならない。ご飯炊いたりコーヒー淹れたりするとおいしいですよ」とのことでした。

ゴヨウツツジの自生地

水汲み場の反対側が斜面になっていて見晴らしも日当たりもいい。源泉から700mも水を引くなら他の場所でもいいように思いますが、この景色を見せたくてここにしたのではないかと思うくらい気持ちの良い場所です。

埼玉県指定天然記念物に指定されているゴヨウツツジ（シロヤシオ）の自生地だそうです。ゴヨウツツジの花が咲く5月～6月は最高でしょうね。

おいしい水と素晴らしい景色を堪能してください。

アクセス・駐車場

駐車場はなく路駐するしかありませんが、道路もクルマ2台がすれ違う程度の幅しかないので、お互い気を使ってどうにかする感じです。

道路を少し下ったところの路肩に簡易型のトイレがあります。