2023.01.08
水場は道路よりも低い位置にある
都内から国道17号でさいたま市に戻る途中、事故かなんかの通行止めがあり、迂回したら偶然前を通ることができました。
道路からは水が直接見えません。ちょうど観光客らしき人がいたので気がつきました。ちょっとうれしい。
東京都の名湧水57選に選定されています。
崖から出た湧き水が池のようになっている
土のうで補強した崖から湧き水が出ており、それが溜まって浅い池のようになっています。
板橋区には大地と低地の間にある崖から水が出ているところが複数あるようですが、どこも水量は少なく、湧き水が涸れないよう雨水を浸透させるなどの対策をしているそうです。
水の受けまでは板を渡してあり、なんとなく神聖な雰囲気があります。
池の手前には屋根のある祭壇のようなものがあってろうそくが並べてありました。
水量は少ない
周辺がこれだけ開発されているのに湧き水があるだけで奇跡的ですが、やはり水量は少ないです。
板橋区の「湧水量および地下水揚水量調査データ」によると、令和2年は0.07リットル/分のときもあり、ここまで減ると涸れてるように見えるのではないかと思います。
周辺の環境から、飲むのは諦めました。
池は泥や落ち葉が溜まっており、あまりきれいな感じはしません。掲示によると蟹がいるそうです。
不動の滝は水垢離の場
新仏に祈願するときに水を浴びることを水垢離(みずごり)といいます。『不動の滝』は江戸時代から水垢離の場として利用されていたそうです。200年前にはここで人が水に打たれていたと思うと、感慨深いものがあります。
現地の由緒書きを全文書き起こしておきます。
不動の滝は、江戸時代に流行した富士詣・大山詣をはじめ、講と呼ばれる宗教的な集会に参加した人々によって、霊山登拝へ出発する際に心身を浄める水垢離(みずごり)の場として利用されてきました。滝の落ちる口には寛政十一年(一七九九)に造立された石造不動尊像が祀られており、十八世紀末には水垢離場として利用されていたことが伺えます。その後、幕末に赤塚地域で長野県の木曽御嶽山への霊山信仰が広がると、赤塚一山元(いっさんもと)が盛んに利用するようになりました。明治三十五年(一九〇二)には滝の周りの玉垣が整えられ、昭和八年(一九三三)には滝つぼの整備が行われるなど長年にわたって地元の人々に大切にされてきました。
かつて板橋区内の崖線では、いたるところに湧水があり、生活用水や信仰の場として利用されてきました。しかしながら、その多くは土地開発や宅地化によって消滅してしまいました。
そのような中で不動の滝は、地域の講の人々によって継承されており、地域の信仰の場として利用されていた当時の姿をとどめています。令和三年十二月 板橋区教育委員会
現地の看板より
前述の「蟹をとらないでください」の掲示には「赤塚瀧不動講」とあります。「○○保存会」などはよく見かけますが「講」は珍しい。粋な感じがします。
アクセス・駐車場
板橋区立不動の滝公園の一角にあります。公園に駐車場はありません。
水場の前は空き地になっていますが、クルマなら1台が限度と思います。
トイレはありませんが、目の前にコンビニがあります。
付近は様々な施設がありますので、散策がてら立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
水汲みには浄水器があると飲める機会が確実に増えます。キャンプや災害時にも。
湧き水を目の前にして心配になったら迷わず浄水器を使いましょう、安心感が違います。
飲むか迷うような湧き水を大量に持ち帰ることは(たぶん)ないので、小さいもので十分です。
携帯型浄水器「SAWYER SP2129」は洗浄可能、衛生的で浄水機能が長持ち。
携帯型浄水器「スーパーデリオス」との比較は「携帯型浄水器」のページをどうぞ。
案内図
- 湧き水の緯度・経度:35.78267, 139.6452
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近くの湧き水/水汲み場
東京都板橋区・赤塚不動の滝からクルマで30分以内に行けそうな、直線距離で半径10km以内にある湧き水/水汲み場のレポートです。
混んでいるときは、近くの湧き水で時間調整するのがオススメです。
どんな容器でも水が入ったらかさばるし重くもなります。せめてカラの時ぐらいはラクをしましょう。
WWB-50Lは紙袋のように上部がガバッと開くので、中を洗いやすく、乾燥もしやすいです。コンパクトに畳めて容量は5リットル。
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