神奈川県山北町・洒水の滝水汲み場
水汲み場の長時間の占有、違法駐車はお控えください。地域の皆さんのご理解があっての水汲みです。節度ある水汲みをお願いします
2023.03.08
洒水の滝には水汲み場が2か所ある
読みは「しゃすいのたき」です。水汲み場は2か所あります。
- 洒水の滝水汲み場
- 洒水の滝本寺 常實坊前の水場
なお、水汲み場はどちらも湧き水です。「洒水の滝」として流れ落ちている表流水を汲むわけではありません。
『洒水の滝水汲み場』は遊歩道沿いにある
『洒水の滝水汲み場』は「洒水の滝」へ向かう遊歩道の最後のあたりにあります。「洒水の滝公園」の中を通って進みます。
川沿いの一本道ですから迷うことはありませんし、歩道は整備されているので歩きやすいです。
下の写真左に「落石注意」の看板がありますが、これは公園の左側にある歩道に対する注意書きです。
水汲み場は豪快な造り
大きな木の看板も豪快ですが、採水口も豪快です。
出てくる水は暴れてるし、水を汲めば手は濡れるし、落ちた水はハネるし、で、正直なところ水汲みしやすくはありません。
しかし「水しぶきを浴びる」ということが、なんかもうある種の楽しみとでもいいましょうか、「うひょーっ!」って感じ。
水量はとても多い
岩の上を流れるように大量の水が落ちており、かなり水ハネしてます。
どうしても濡れたくない場合は備え付けの柄杓をご利用ください。でも、直接汲んで欲しい、冷たい水を肌で感じて欲しい!
500mlのペットボトルなんてあっという間です。水量的にはポリタンクもOKでしょうが、駐車場までの距離を考えると大きめのペットボトルくらいにしておいたほうがいいと思います。
また、岩に隠れている水の出てくる所も見ましたが、パイプになってたので雨の影響も心配しなくて良いと思います。
未消毒の掲示あり
水場には未消毒である旨の看板があります。私はその場で飲みました。
湧き水の水質についてネットでは情報は見つけられませんでした。水温や硬度の情報はあるのですが、「洒水の滝」表流水の情報なのか「洒水の滝水汲み場」の湧水の情報なのかが判別できません。
遊歩道沿いは水が多い
遊歩道沿いは水が豊富で、水汲み場として整備されているところ以外にも湧き水と思われる水がありますし、湧き水なのかどうかわからない水もあります。
足下を流れる川と、山側からの水、豊かな緑に囲まれた遊歩道は、雰囲気がとても良いです。
もう一つの水汲み場『常實坊前の水場』
洒水の滝の水汲み場よりも手前、高台にある「常實坊(じょうじつぼう)」の前にも水汲み場があります。
常實坊は最勝寺の奥にありますが、遊歩道側からでも行けます。
鎌倉時代の僧「文覚上人(ぶんかくしょうにん)」が洒水の滝で百日に及ぶ滝行を行った際、常實坊に自らが造った不動明王像を安置したのだそうです。
採水口が一つで水量はまあまあ
雰囲気良く造り込まれた水場は『洒水の滝水汲み場』とはまた違った趣があります。
採水口は一つで水量はまあまああります。私はここもその場で飲みました。
『洒水の滝水汲み場』に比べると少ないですが、水がまとまっているので水汲みはしやすいと思います。
すぐ脇に水栓がありますが、こちらは水道水だそうです。
洒水の滝
洒水の滝は三段構成、気軽に見れるのは一の滝
3つの滝の落差はそれぞれ、一の滝 69m、二の滝 16m、三の滝 29m。気軽に見ることができるのは一の滝で、あとの二つを見るには登山のような行程が必要らしく、かなり大変みたいです。
洒水の滝は、いまは伊豆半島と呼ばれるようになったかつての島が、日本列島へ衝突していく過程でできた地形にあるのだそうです。湧き水はこの断層から出ているのでしょう。
洒水の滝は名瀑として名高く、様々な選定に名を連ねます。
江戸時代に編纂された「新編相模国風土記稿」では「蛇水の滝」と記されており、絵も掲載されています。古くから名所だったんですね。
2022年4月に観瀑台が完成したが・・・
2004年に落石事故があって滝壺へは近寄れなくなったそうですが、2022年4月に観瀑台(かんばくだい)が完成し、かなり近くで観ることができるようになりました。この間なんと18年。
ところが、観瀑台完成からわずか5ヶ月後、2022年9月に大雨で遊歩道が通行止め。なんという不運・・・。
2022年10月18日にようやく通行止め解除となりました。
流出した土砂の撤去が完了したため、一部落石対策を実施し通行止めを解除しました。なお、遊歩道の一部を迂回する必要がありますので、現地の案内に従って通行してください。
落石等には十分ご注意ください。
※荒天等の状況により、通行を規制させていただくことがありますので、ご理解ください。
洒水の滝 | 山北町(2022.10.18)
なお、毎年7月の第4日曜日には「洒水の滝祭り」が開催されますが、ここ数年はコロナ禍のため中止になってしまっています。
土産物屋などは無く、無人販売のみ
洒水の滝付近は土産物屋などがありません。観瀑台ができたので観光整備はこれからに期待したいところです。
ネットには「茶房さざれ石」の紹介がありますが、現在は休業中です。飲食店等は県道736号あたりまで戻る必要があります。
そんななか、駐車場近くの「洒水の滝 農産物直売所」では、無人販売に果物が並んでいました。私は無人販売に弱いのです。
大好物のはっさく、普段は4個400円くらいで買っていますが、ここでは皮の見た目が良くないものが4個で100円、良いものが4個200円で販売されてました。迷わず4個100円を買い、家に帰ってから確かめましたが見た目は全っ然悪くないです。これだから無人販売はやめられない。
洒水の滝のすぐ手前にある洒水の滝公園にも無人販売がありました。この日は平日だったので、休日は多少違うかもしれません。
アクセス・駐車場
無料駐車場が2か所、有料駐車場が1か所あります。
- 橋の手前無料駐車場
- 橋の手前有料駐車場(無人、300円/回)
- 橋を渡って右手の無料駐車場
3つの駐車場は一所にまとまってあるので、とりあえず「洒水の滝」を目指して下さい。
「洒水の滝」から続く「滝沢川」を渡る小さな橋があり、その橋を挟むように無料駐車場が2か所、橋の手前側に有料駐車場があります。
駐車できる台数はどれも多くありません。付近にはコインパーキングは無く、混雑時は駐車に苦労するかもしれません。
トイレは橋の手前無料駐車場に併設されています。
バイクはどこか開いてる場所に停めるよりありません。私はトイレのすぐ横に停めました。
初めての方は事前にご確認ください。
家にあったら持って行きましょう。
一度は廃盤になったエバニュー・ウォーターバッグが復活しました!口が大きく開くので普段はコンパクトに収納でき、短時間で水汲みできます。
洗いやすく、乾燥もしやすいのでメンテナンスもラク。容量は2リットルと3リットルの二種類です。
案内図
近くの湧き水/水汲み場
神奈川県山北町・洒水の滝水汲み場からクルマで30分以内に行けそうな直線距離で半径10km以内にある湧き水/水汲み場です。
混んでいるときは近くの湧水で時間調整するのがオススメです。
いただいたコメント
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日本を愉しむさん、はじめまして。
『洒水の滝の水汲み場』がお気に召したようで良かったです。ここの水量はホントすごいですよね。
日本を愉しむさんのNo.1「大滝神社」はかなりダイナミックな水汲み場のようで、いつか行ってみたい湧水の一つです。
今後ともよろしくお願いします。
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ご丁寧に返信ありがとうございましたー!大滝神社の水はヒンヤリと冷たく、水量もかなりのものです。5年くらい前に知り、年に数度行きたくなる場所となってしまいました。未明に自宅のある三浦半島を出て八ヶ岳大橋へ。そこからの富士山が格別で、その後に大滝神社へ水をいただきに。八ヶ岳周辺は訪れる場所がたくさんあるのに、観光そっちのけで、何をしているんだか…です。
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日本を愉しむさん、こんにちは。
> 年に数度行きたくなる場所となってしまいました。
そんなに良いのですが!いいなあ、行きたい。
さいたま市からでも未明に出発って感じになりそうですが。> 観光そっちのけで、何をしているんだか…です。
いいじゃないですか。年に数度行きたくなり、かつ、実際に行ける場所が見つかるってのはそうそうあることではないと思います。ラッキーですね!
今後ともよろしくお願いします。
洒水の滝へ水を汲みに行ってきました。
自分の中では北杜市の大滝神社が一番、それに次ぐ場所になりました。水量と雰囲気が素晴らしい、紹介いただきありがとうございました!