「秩父源流水」と「ディンブラ」のペアリング Vol.1
埼玉在住なので、第1回目は、埼玉の湧水「秩父源流水」と、茶葉「ディンブラ(サウスクラウドティールーム)」のペアリングです。
茶葉「ディンブラ」の特徴
スリランカの高地産茶の茶葉で、旨みと渋みのバランスが良い茶葉です。
コクがありながら、飲み口に青々しい爽やかさがあります。
美味しいいれかた
沸騰した熱湯で3分蒸らす。
ティーカップ1杯の場合、熱湯150mL、茶葉2g。
茶葉2gは、スプーンに軽く1杯程度です。
最後の一滴までしっかりと注ぎます。
なぜなら、この最後の一滴に旨味が凝縮されているからです。
これを「ベストドロップ」と呼びます。
秩父源流水でいれたディンブラの特徴
いれたてのディンブラは、わずかに甘い香りがしてきます。
こした後の茶葉の香りでさえも、かぐわしかったのが印象的でした。
色が、とっても綺麗ですね。
飲んだ後、鼻から抜ける香りに、フレッシュ感が際立っていたのには、正直びっくりしました。
浄水との比較
秩父源流水は硬度88mg/Lの硬水です。
今回は、水道水(浄水)とも比較して、ディンブラを飲んでみました。
秩父源流水に比べて水道水の場合だと、渋みが強く出ていて、
香りの爽やかさは、秩父源流水の方がフレッシュでした。
ペアリングのまとめ
秩父源流水とディンブラのペアリングは、何より香りのフレッシュさが印象的でした。
まろやかな味わいの中に、茶葉の特徴がうまく際立っていて、とても美味しいペアリングになりました。
第1回目は、大成功!というわけですね。
秩父源流水と、相性が良さそうな茶葉を販売している紅茶屋さんをご紹介します。
次回は軟水で、チャレンジしてみようと思います。
コメントなどいただけると、とっても嬉しいです。
「日本の湧水と紅茶のペアリング」を、どうぞお楽しみに!
いただいたコメント
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ますいさん、はじめまして。
ティークリエイターの平野裕子です。コメントをいただきまして、ありがとうございました。
自宅で紅茶をいれる時は、基本的に水道水が推奨されています。
水道管を流れる水には、酸素が多く含まれているからです。浄水器に通した水がなお良いとされますが、
よく沸騰させて、カルキ臭を抜くようにするとよいですね。自宅の水の味わいが、比較的柔らかめだとか、硬めだとか、
何となく持たれているイメージがあれば、それに合わせて茶葉を選んでもよいですね。「紅茶は水道水で美味しく飲める」
そんな基本的なことを踏まえながらも、
敢えて湧き水とセッションすると、実は想像していた以上に、
刺激的な結果が得られたりしました。それは、2回目の連載から少しずつお伝えさせていただきます。
この連載では、湧き水と紅茶の意外な相性のトライアルを、
楽しくお伝え出来たらと思っています。これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
コメントをいただけるとうれしいです
(株)サザビーリーグにて、ティーワークショップの企画、開催に従事。2021年5月に独立。紅茶のプラットフォーム「アニラティー」を設立。
水と紅茶のペアリングからオリジナルブレンドティーの開発まで、新しい紅茶リラクゼーションを展開中!
日常生活の中で、なかなか水を変えて紅茶を淹れることは大変なことですが、自宅の水道水でどんな特長で味わいが出るのかを知っておくと、美味しく紅茶を楽しめますね。