「北海道大雪山 ゆきのみず」と「ルフナ」Vol.7
先日雪の北京オリンピックを見ていたら、母の故郷でもある北海道のお水とのペアリングを思いついたので今回は、北海道は大雪山のお水とのペアリングをご紹介します。
硬度は59mg/Lの軟水なので、合わせてみたのは「ルフナ」の茶葉。
きっとルフナの茶葉が持つ、甘さと渋みのバランスをうまく引き出してくれると思いました。
茶葉「ルフナ」の特徴
スリランカの低地産茶で、ほんのり飴を思わせる、蜜のような風味があります。
しっかりとしたコクと香りが特徴です。
硬度59mg/Lの軟水に「ルフナ」を選んだ理由は?
茶葉の持つ、蜜のような風味とわずかな渋みをバランスよく引き出すには?と、当たりを付けたのが、北海道は大雪山の「ゆきのみず」でした。
これまで試した湧き水の中で、最も硬度の高い秩父源流水(88mg/L)は、ペアリングしたスリランカの高地産茶:ディンブラの、茶葉の持つ旨味(甘み)と渋みをバランスよく引き出し、味わいの輪郭をくっきりと現していました。
そこで、今回の「ルフナ」には、秩父源流水より少し硬度が低めの「ゆきのみず」を合わせてみたところ、ほんのり飴を思わせる蜜のような風味と、わずかな渋みが強調されずに際立って、予想した通りのよいペアリングとなりました。
ペアリングのまとめ
北海道の大雪山をイメージしながらルフナをいただくのも、ペアリングの醍醐味かもしれません。
私は以前スリランカを訪れた時に思ったのですが、茶畑の広がる山々を見ながら深呼吸をすると、この地で育つ茶葉たちが、この空気をいっぱいに吸い込んで、山にかかる陽の光と降る雨と一緒に、育まれていく様子を想像することが出来ました。
そして日本に帰ってからもきっと、紅茶をいただく時にこの光景を思い出すことになるだろうと、感じたのです。
そして今回は、母の故郷でもある北海道は大雪山の雪山を想いながら、ルフナを味わうと、大雪山の思い出を語る母の話も重ねながら、なんとも言えない感慨深い気持ちになりました。
湧き水と紅茶のペアリングには、水が湧くその地の様子を想いながら紅茶をいただくのも、だいじなことなのかもしれません。
そしてもうひとつのペアリングとして、ルフナの茶葉が持つ、ほんのり飴を思わせる蜜のような風味には、なぜだかチョコレートがよく合います。
茶葉の渋みが少ないせいか、チョコレートの持つ甘さも活かしながら、茶葉の風味も重ねることができるので、合わせるチョコレートの甘さを吟味して選んでみるのも、実はペアリングの楽しみのひとつなんですね!
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ひとことコラム
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(株)サザビーリーグにて、ティーワークショップの企画、開催に従事。2021年5月に独立。紅茶のプラットフォーム「アニラティー」を設立。
水と紅茶のペアリングからオリジナルブレンドティーの開発まで、新しい紅茶リラクゼーションを展開中!
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