「古代水」と「ネパール/ジュンチャバリ茶園春摘み」のペアリング Vol.2
春摘みの茶葉は、茶摘みをしない冬の期間を過ごすことで、春の芽吹きと共に味わえる、力強さが印象的です。
そんな春摘みのエネルギーが、柔らかさが特徴の軟水と合わさるとどうなるのか・・
湧き水と紅茶のペアリング、第2回目のチャレンジです。
茶葉「ネパール/ジュンチャバリ茶園春摘み」の特徴
春摘みは、強いエネルギーを感じる茶葉ですが、ネパールの場合は、味わいが比較的柔らかい印象で、さらに新緑を思わせる優しい香りがあります。
美味しいいれ方
熱湯 150ml 茶葉 2.5g 蒸らし時間 3分
柔らかい味わいのネパールなので、いれる時の湯の温度に配慮しながら、繊細な味わいを引き出すための、蒸らし時間の工夫もありで、軟水同士の比較も必要になると思いながらの、ペアリングとなりました。
古代水と秩父源流水との比較
硬度の違う2種類の軟水で、比較してみました。
- 古代水は4.5mg/L
- 秩父源流水は88mg/L
古代水でいれると、水色(紅茶の色)は綺麗なオレンジに近いゴールドになり、秩父源流水の方は、薄い黄緑色になりました。
3分蒸らすと、古代水の方は穏やかさが強調され、秩父源流水は、渋味や味の輪郭が強く出て来ました。
そこで蒸らし時間を30秒長めにしてみると、古代水の方は、旨味はありますが出し切れていない感じで、秩父源流水の方は、渋味がかなり増して来ました。
さらに美味しく飲むために
ネパールは、古代水との相性が良さそうなので、蒸らし時間を4分に延ばして、いれてみました。
硬度の低い柔らかな軟水なので、茶葉の旨味を少しずつ、じっくりと引き出してくれて、3分の時よりも、ネパールの奥深い味わいを感じることが出来ました。
ペアリングのまとめ
今回は、古代水と相性の良さそうなネパールを選んでみました。
味わいが比較的柔らかい印象のネパールは、硬度の低い軟水の方が、旨さが引き出されました。
また更に、蒸らし時間を長くすることで、古代水の個性が、ネパールの持ち味を引き立てるのが分かりました。
蒸らし時間のペアリングも、だいじだということですね。
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春摘みはもとより、季節の茶葉が楽しめるお店をご紹介します。
日本では一部の地域を除き、ほとんどが軟水のため、自宅の水道水でも、美味しく紅茶をいれることができます。
それでも敢えて、湧き水とセッションすると、想像していた以上に、刺激的な結果が得られたりします。
この連載では、湧き水と紅茶の意外な相性のトライアルを、楽しく伝えて行けたらと思っています。
次回は、超軟水に挑戦しますので、どうぞお楽しみに!
(株)サザビーリーグにて、ティーワークショップの企画、開催に従事。2021年5月に独立。紅茶のプラットフォーム「アニラティー」を設立。
水と紅茶のペアリングからオリジナルブレンドティーの開発まで、新しい紅茶リラクゼーションを展開中!
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