2024.04.10

水は涸れている

読みは「ほうれんじ　だいにちどう　こんごうすい」です。

『金剛水』は大日堂の左手奥にありますますが、ちょっと下がった位置にあるので見えにくいです。

残念ながら水は涸れていました。

境内で作業をしている年配の男性にお話を伺ったところ、昔は水があり飲んでもいたけれど涸れてしまったそうで、『金剛水』の近くにある水栓は水道水だそうです。

現地の看板の説明書きを全文書き起こしておきます。

　昔から富士山を参詣した後に大山詣（おおやまもうで）をする習慣があった。大山詣の西玄関口になったのが、ここ蓑毛である。
　この清澄な金剛水で口や目をすすぎ、身をはらい清めた後に大山参りをしたのである。今でもこの金剛水を口に含めば一切の煩悩を排し、心身が清浄になるといわれている。
　また、金剛水は古くから雨ごいの清水として霊験があるといわれている。雨ごいは村の老人が大日堂で天道（てんとう）念仏を一心に唱え、○○○村人は総出で金剛水をかい出す︎○○天にわかに曇り、慈雨をもたらすと今に伝えられている。

昭和六十一年三月　秦野市観光協会

現地の看板より

宝蓮寺大日堂

天平14年（742年）に行基によって開かれたと伝えられる古刹で、本堂には県の重要文化財に指定されている平安時代後期の大日如来像があります。

境内は清掃が行き届いており、日当たりが良い気持ちの良いところです。この日は境内の桜がとても綺麗でした。

アクセス・駐車場

数台停められる無料駐車場が県道70号沿いにあります。

道路を挟んで反対側に蓑毛バス停公衆トイレがあります。